ゲームAIソリューションを提供するモリカトロン、セリフ分析・画像生成プログラムにおける特許を取得

monoAI technology株式会社（東証グロース上場 証券コード：5240）の子会社で、ゲーム専用AI の設計および開発を行うモリカトロン株式会社（本社：東京都新宿区　代表取締役：森川幸人、本城 嘉太郎）は、当社が提供するゲームAIソリューション『AIせりふサポート』および『AIアニメ制作サポート』において、特許を取得したことをご報告いたします。

・セリフ分析プログラムにおける特許概要

・AIせりふサポートとは

「AIセリフサポート」は、ゲームキャラクターのセリフの特徴を理解したAIが、新しいセリフと過去のセリフの整合性を確認するツールです。
セリフを個別の要素として見た際の適合度や、一人称の使い分け、キャラクターごとの呼び方なども判別します。
さらに、一人称や語尾などのデータ出力、登録されたテキストデータ検索も可能であり、常に最新の口調データが参照できます。

・機能紹介
【セリフ分析】
AIが既存のセリフを事前に学習し、新しく入力したセリフに対して6種類の分析を行います。

1.入力したセリフから、そのキャラクターだと推測できるか。
2.そのキャラだと推測できない場合、候補となるキャラクターを表示。
3.一人称、各キャラクターの呼び方に揺れがないかをチェック。
4.登録した単語の表記ミスがないかをチェック。
5.登録したNGワードが含まれていないかをチェック。
6.指定した文字数と行数内に収まっているかをチェック。

※サンプルデータとしてジュエルセイバーFREEのシナリオを利用しております。

【口調データの出力】
キャラクターごとに一人称や語尾など口調の資料となるデータを自動生成します。

・登録セリフ数
・別名（そのキャラのあだな）
・一人称／最も多く使われている一人称
・二人称
・各キャラに対する呼び方
・語尾
・登録したキャラクターアイコンの表示
・各キャラクター同士がどう呼び合っているか

【登録データの検索】
本ツールに登録されたセリフデータの全文検索システムが利用可能です。

・画像生成プログラムにおける特許概要

・AIアニメ制作サポートとは
AIアニメ制作サポートは、3Dモーションのフレームを適切に間引き、動きの速度感の変化などにメリハリをつけた、日本の2Dアニメならではのリミテッド・アニメーション的な動きを表現するシステムです。
従来の単純な2コマ打ち（2フレームごとに1フレームを間引く）といった手法ではなく、必要な「キーポーズ」をAIが確実に選出し、動きの質を落とさないという点が特徴です。

・機能紹介
「平均コマ打ち数」「メリハリの強さ」の2つのパラメータを任意に設定するだけで、AIが設定に応じた適切なフレームを自動的に選出し、リミテッドアニメ的なコマ打ち表現へと変換します。
本ツールでは、フレームを自動的に選出するアルゴリズムを2種用意しています。

・快速：素早く近似解を求めるアルゴリズム（推奨）
・最適：最適解を求めるアルゴリズム。精度は高くなりますが、時間と計算力が必要になります。

またGUI機能として、モーションのプレビュー機能は下記を揃えております。
・フォルダ内のモーションデータのロード・モニタリング機能
・パラメータの設定・保存・ロード機能
・（データが変更されると即再処理を行う）自動モード
・ログの表示・保存機能